2003年イラク戦争でのアメリカ軍の劣化ウラン弾使用

今日テレビで見てはじめて知ったのだが、アメリカ軍は2003年のイラク戦争でも湾岸戦争以上の数の劣化ウラン弾を使用したらしい。
アメリカでは帰還兵の健康異常、さらには奇形児まで発生しているようだ。湾岸戦争当時からアメリカ政府、アメリカ軍部は劣化ウラン弾健康被害を公式には認めておらず、2003年のイラク戦争開始時にも健康への被害は極めて低いとして劣化ウラン弾を大量に投入した。テレビでは、慶応大学の教授が現地で被曝調査する様子を放映し、その中で不発弾が市街地からも何発も見つかっていた。(どこの市街地化は良くわからなかったけど。)
日本政府はアメリカの「劣化ウラン弾の健康への被害は極めて低い」という公式発表を真に受けて非戦闘区域への自衛隊の派遣を決定し、その後実際に自衛隊イラクでの復旧支援活動を行っている。自衛隊の派遣隊員全員に放射線検知器を持たせて異常を検知した場合はその地域から退避するなど一応の対策は立ててあるようだが、市街地にまで大量の不発弾が残っている状況でそれは意味があるんだろうか?(テレビのVTRでは不発弾を現地のアメリカ軍に回収してもらおうと持っていったのだが、兵士はその異常な数に驚いていた。)

こんな問題が今頃になって報道されて、しかも昼のワイドショーっぽいニュース番組で。今まで気づかないでいたこと自体恥ずかしい。

米兵に影響が出ている以上、現地のイラク市民、そして派遣された自衛隊隊員にも影響が出てもおかしくはない。何も知らず劣化ウラン弾が打ち込まれた戦車で遊ぶ子供たちを見て、絶望的な気分になった。

劣化ウラン弾 - Wikipedia
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