無題1

誰も僕の言っていることを理解できてない。一生懸命言葉を紡いでも、とんちんかんな返答をされたり、無視されたり。
でも、君だけは違った。僕の言葉を的確に捉えてくれて、自分でも思い至らなかった素晴らしい答えを返してくれた。
人間同士、お互いに完全に理解し合うことは無理だ。それは事実、でも、自分のことを理解してほしいと思うのも人間だ。
君の好きな本を読んで、僕な好きな音楽を教えて、そのことについてはなすことが、僕にとって大切なことだった。あるいは、自分がやりたいこと、なりたいものを話すこと。僕の考えと君の考えを比べること。