無題2

僕は君にたくさん迷惑をかけた。それは僕が全然未熟だったから。本当に申し訳ないと思う。
それでも、君は僕と友達でいてくれた。そのことが感謝しても仕切れないくらいとても嬉しかった。その分、僕は恩を返したいと思った。といっても、僕はもうすでに何回も君にふられている訳で、どういう風に恩を返せばいいのか、だいぶ悩んだ。
「振ったのに、友達でいてくれる」のだから、僕は、君にとっての最高の友達になろう、と考えた。君に会うときには、どんなに辛くても、絶対に笑っているように。君にまた迷惑をかけないように、君への気持ちはどこかへしまって、見えないように。どれくらい上手くいったのかはわからない。
その後、僕の勤めていた会社がつぶれかけて、僕は転職をすることになった。仕事が忙しくなり、僕はあまり遊びに時間を取れなくなった。
いつものメンバーであう機会も減った。
けど、僕はそれくらいのことで友情が消えるなんて、無いと信じた。