くるう世界

「世界は僕を中心に回ってるって、知ってた?世界のはしからはしまで、すべてが、だよ」
唐突に君はそう言った。すがすがしいほどだった。その、傲慢さが。
「信じられないかも知れないけどね、そういう風にできてるんだよ、実は」
臆面も無くそんなことを言ってしまう君が、僕は好きだ。
そして、それはたぶん真実なんだと思った。