ぼくはばかだから

意地汚くてどうしようもなくて、泣きたくても泣けないような馬鹿で。
注意がまわらなくて。すぐにひとを傷つけて。
だから、ぼくは、手のうちはすべて見せる用意をして、なににもとらわれないような生き方をしているかのようにふるまって。
ほんとうは、ぼくにはなにもないのだけど。
だけど、大切なもの、ひとつくらいはあるよ。