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 錯覚とは思わないの
と、きかれて、つよがった。希望も絶望も、錯覚だったと思うようになってしまった。 錯覚のせいにすれば気がらくだ。知らないふり、痛くないふりをしてればらくだ。

 そのかわり、もしかしたら人を傷つけたかも知れない。

 たぶんぼくは知らないふりをして人を傷つけたことがある。
 錯覚だと思い込んで知らないふりをしたことがある。

 もっと正直に生きたい

僕が生きること、その理由、それだけは錯覚ではなく真実であって欲しい。