水と空気のさかい

僕が小学生のころ、版画で地域コンクールの賞をもらった。白鳥が湖の上を飛ぶ風景。
図工の授業中に描いた絵だけど、なぜそんな絵を描こうと思ったのかは覚えていない。
白鳥は湖のすれすれをとび、滑空する翼が水面をなでていた。
その水面に薄く触れる翼とわずかに刎ねる水滴を一生懸命描いたことだけ覚えている。