中途社員の愚痴/Shut the fuck up and write some code.

「勤続年数が長いほど顧客に詳しい、新入りはわかってないから任せられない」が常套句で、それを新卒社員にとっての中途社員へのアドバンテージとする。それらの中途社員にとって不可知とされる知識や技術は中途社員の持つ技術・知識よりも重視されるが、中途社員へそれらのノウハウを初期のうちに叩き込むようなプログラムは存在しない。双方の技術や知識がすり合わされる機会は皆無に等しく、また採用側にとって不可知であるにも関わらず中途社員の専門分野外の能力はヒアリングもなく不当に低く評価される。これが分業の際に著しい非効率をもたらしている。

「初心者向けインターフェイスは顧客を理解する者が行うべき」という謎の理解がスタンダードになっており、専門的にUIや規格・言語・概念を学んだ者の能力や発言は理解されない。あるいはそのようなインターフェイス設計は人間工学の専門であるといった偏った理解を持つ者もいる。これらはウェブデザインへの不理解が招いている事態である。また、プログラミング言語やウェブ技術への理解も同様。

会議はいつも少人数の密室で行われ、無駄に長く、卑小な政治ごっこと脱線に次ぐ脱線に大半が浪費される。行き当たりばったりにその場しのぎの解決しか結論されず、次回も同じ手間をかけて、進歩がない。同じ事の繰り返しのはずなのに仕様が毎回違う。最初期に何の検討もなくその場しのぎにでっち上げられた仕様を使用し続ける。現行仕様の非効率性は無視され、改善案は移行の手間を理由に現行仕様を継承する事が求められる。移行の手間と移行後の効率化の比較検討を持ちかけると再び無駄に長く密室の政治ゲームが開催される。この政治ゲームは全体にかかる非効率性から度外視されるために、結果として荒波をたてず最初から現行仕様を黙って遂行するしかない。

だから、僕は黙って一人でコードを書く。変えたければHackするしかない。